『Number707』でカペッロの話。やはり何かが違う…。
フランス、イタリア、スペイン、が主役になると言っていたドン。スペイン以外は大はずれ(苦笑)。
それについて。

伝統国であるがゆえの強さや、過去に多くの大会で実績を残してきた事実に、過度の信頼を置いていた私のミスだ。
と潔し。

ま、因縁対決とされる両者がぶつかる3戦目に影響を受けすぎて「一つ一つの戦いに集中するという鉄則を、互いに忘れていた感がある」としています。「逆境に立たされない限り力を発揮できない」我々イタリア人のDNAに組み込まれた悪癖なんだって(笑)。

「守備を固めた上での勝利、これがイタリアのサッカー文化だったはずだ」と言い切り、「ファビオの離脱は確かに痛い。ただし、クリスティアンがいる以上、さほど影響を被らずに済んだはずだった。」とドナドニの戦術についても辛口。ルカちゃんに対しても「彼が“試みた証”である」と批判せず、1トップとして彼ほどの選手はいないと。アレに対しての辛らつさはユベ時代と変わらず。キエッリーニの急成長は今大会のサプライズの一つとまで。

イタリアでドナさん解任が急速に進んだというか、用意されていた理由が垣間見えるというものでした。

オランダ戦の4-3-3などリッピであれば絶対に採用しなかったろうというくだりも、「4-3-3を可能とするウインガーがいないのだから、4枚の強固なDF、中盤らしいMF、そして純然たるFW2枚を選び、得意とする4-4-2に徹するべきであった」と具体的。上記のパヌッチについても、彼がいるのだから大丈夫だったはずなのに、「こともあろうにロベルトは彼を右サイドバックで起用してしまった」「しかもその仕事を“速い”オランダ相手に担わせるなど、私に言わせれば「あり得ない策」だ」と手厳しく、それはきっとイタリアの人たちの感じ方だったんだろうなと想像します。

カテナチオの国、かるちょ文化。そして現代サッカーが求めるパスとスピード。その共存は途中成功したかに見えたわけだけど、守備が崩壊した試合を見せられてイタリアーノたちは我慢できなかったんだろうな。

スペインについても、カペッロらしい、寸評。
誰よりもシルバを推し、セナ絶賛。「ようやくというべきか遂にと言うべきか、スペインは前後を繋ぐ選手の重要性を知るに至った。この大役を見事に果たすセナの存在なくして、今大会でのスペインの躍進はあり得なかった」とまで。
そしてカペッロはやはり、こだわるんだね。「攻撃的サッカーの勝利」という側面を認めながら、サッカーで最も重要なのは「攻守のバランス」で、「攻守の比重を常に適切にコントロールできる存在」がなくては勝てないし、「プロである以上、攻撃は美しいが勝てないでは意味がない」ときっぱり。

好き嫌いはあるし、選手起用などでは物議もかもしだすけれど、サッカー人としての信念や誇り、こだわりを感じる面白いインタ記事でした。

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